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歯の健康を脅かす「プラーク(歯垢)」と「バイオフィルム」

カテゴリ:コラム 投稿日 2018/05/15
歯の表面に付着しているネバネバとした白色や黄発色の物質を「プラーク(歯垢)」と呼んでいます。プラークは食べカスのように見えますが、実は、約70~80%が細菌、残りはグルカンなどネバネバ物質です。口の中の細菌は、歯の健康を脅かす恐ろしい存在です。

プラークは細菌集団「1mgに約1億個の細菌」

プラークとは、食事のあとに口内に残った食べカスなどをエサに増殖した細菌が集まったものです。約500種類以上の細菌がいるとされ、1mg(1gの1,000分の1)のプラークには、約1億個の細菌がいると言われています。

虫歯の原因菌で知られる、「ミュータンス菌」は歯に付着しやすく、プラークを形成しやすい細菌です。ほかにも、不十分な歯みがきでは歯周病菌なども増殖させ、歯の健康を脅かします。歯周病で失った歯のほとんどは、褐色の歯石が付着しているそうです。
※「歯石」…唾液中のリン酸、カルシウムなどと結びついたプラークが硬くなり約2週間で歯石になります。歯石は表面に凸凹があり、細菌の住みかになります。

歯についたプラークは、歯ブラシによるブラッシングだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスも使い、取り除く必要があります。

とくに、「歯と歯が重なった場所」、「奥歯の噛み合わせ」、「歯間」、「抜けた歯の周り」はだ液の流れが悪く、プラークが付着しやすい場所です。歯みがきのさいは、意識してブラッシングすることが大切です。

病気の温床「バイオフィルム」

近年、プラークのことを「バイオフィルム」と呼ぶ歯科医師が増えています。
プラークをバイオフィルムの一種として捉えることもありますが、プラークが増殖して膜状になったものを「バイオフィルム」として区別することが多くなってきています。

バイオフィルムとは、風呂の排水溝や台所の三角コーナーを想像すると分かりやすいです。
細菌が集まり、ぬめりのある膜ができます。想像すると、とても気味が悪くなりますが、歯に付着したバイオフィルムも構造は同じです。

気味が悪くても、歯がぬめぬめとしても痛くもかゆくもないかもしれません。
しかし、バイオフィルムが付着した状態だと、だ液に含まれる抗菌物質や血液で運ばれてくる免疫細胞で守られている歯の機能が働かなくなるのです。

そのままにしていると、細菌が増殖していき虫歯、歯周病、口臭などの原因になります。
すぐには症状が出てきませんが、気付いたときには歯を失うなど取り返しのつかない深刻な問題を抱えてしまいます。

普段の口腔ケアはもちろんのこと、歯科医院への定期健診もお忘れなく。

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