1. さがそう歯医者さんTOP
  2. 歯に関するおすすめ記事
  3. コラム >
  4. 【再生医療】歯髄細胞バンクとは? 乳歯や親知らずが命を救う

お役立ちコラム

【再生医療】歯髄細胞バンクとは? 乳歯や親知らずが命を救う

歯髄バンク
カテゴリ:コラム 投稿日 2018/08/31
歯には、噛むたびに自分の体重と同じ圧力がかかります。とても強い圧力に耐える歯は「エナメル質」、「セメント質」、「象牙質」、「歯髄(しずい)」の4つの組織からできています。エナメル質は人体でもっとも硬く、水晶と同じ硬度です。削るときダイヤモンドを使うほど硬いエナメル質の一番下には、歯の生命線と呼ばれる「歯髄」があります。重要な役割を果たす「歯髄」の細胞を保管することで、将来の病気やケガに備えることができます。
「歯髄細胞バンク」と呼ばれるものです。

歯髄細胞バンクとは?



「歯髄細胞バンクⓇ(株式会社セルテクノロジーの登録商標)」とは、「歯髄バンク」提携の歯科医院で抜いた乳歯や親知らずを預け、将来の病気やケガの再生医療に活用するという画期的な方法です。

再生医療と言えば、幹細胞を取り出すため今まで骨髄やさい帯血が一般的でした。しかし、採取するには体への負担があります。それに比べて、歯髄から幹細胞を取り出すことは体への負担がなく、歯を抜くことは誰にでも機会があることです。歯科医院での抜歯後に「歯髄バンク」に預けておくだけです。乳歯が抜ければ、下の歯は屋根に投げ、下の歯は床下に投げれば、永久歯がきちんと生えてくるおまじないは昔の話しになりました。

ノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥教授のiPS細胞をきっかけに幹細胞による再生医療の可能性は大きく広がっています。

抜いた歯に秘められた可能性



抜いた歯髄には、さまざまなメリットがあります。
・良質なiPS細胞を作り出すことができる
・水晶と同じ硬さのエナメル質で守られているので遺伝子を健康に保てる
・増殖力が非常に高く、短期間で幹細胞を培養できる
・体への負担やリスクが全くない


歯髄細胞は【神経、骨、脂肪】などあらゆる細胞に変身することができます。
※参考:日本歯科大学×セントラルクリニック「歯の細胞とは」
http://www.ndu.ac.jp/cell-bank/about/pulp/

幹細胞による再生医療の研究は、
「パーキンソン病、アルツハイマー病、腎不全、糖尿病、脳性麻痺、やけどによる皮膚再生、脳梗塞、心筋梗塞」など治療の実用化から、病気の原因解明、新しい治療方法や薬の開発に期待されています。

最後に



「歯」は一生ものとよく言われますが、噛んで美味しく健康に食事をする役割だけではありません。例えば、若年性の難病に患っても乳歯や親知らずを「歯髄(しずい)バンク」に預けていたことで救われる命も出てくる時代になるのです。まさに、「歯は宝」。子どもに健康な歯髄細胞を残してあげるためにも、歯の健康について考えてみたいものですね。

コラムに関する記事