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「出っ歯(口ゴボ)」の原因と治療方法 歯並びは全身の健康に関わる

カテゴリ:コラム 投稿日 2019/04/08
歯並びをキレイにする歯列矯正の代表的な原因と言えば、「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」とも呼ばれる“出っ歯”です。不正咬合による噛み合わせの悪さは、歯周病や虫歯の原因だけでなく、アゴやアゴ関節の影響も大きく、全身の不調につながります。とくに、女性は審美的な面で治療に踏み切るか悩んでいる人が多いようです。そこで、出っ歯の原因と治療法について見ていきましょう。

出っ歯の原因は遺伝とクセ



■遺伝
ご両親から受け継いだものです。平成28年の厚生労働省「歯科疾患実態調査結果の概要※1」によると、オーバージェット4mm以上(※理想値2~3mm)は107人(12~20歳)の内42人いるので39・2%が出っ歯ということになります。他の年で見ても3割以上にあたるので、日本人の3割以上が「上顎前突」と言えそうです。

※1:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-02.pdf

■おしゃぶり・指しゃぶり・爪噛み
幼児期のおしゃぶり・指しゃぶりが止められないと、前歯を押し出してしまいます。爪を噛むことでも出っ歯やすきっ歯の原因です。

■舌で前歯を押す・挟む
舌で前歯を押してしまうので、前歯が出てくる恐れがあります。夢中になっているときのクセになってしまわないように気を付けましょう。

■舌を噛む
舌を前歯で噛むと前歯が前に押し出される力が加わります。

出っ歯の原因がクセによるものであれば、出っ歯をほっておくと突出が大きくなっていく恐れがあります。審美面、健康面で考えても歯科医院への相談をおすすめします。

出っ歯(上顎前突)の治療法



出っ歯は上の前歯だけが前に出ているケースと、上アゴが前に出ている状態が考えられます。ほとんどのケースは上の前歯だけが飛び出している状態です。後者の場合は外科手術が必要です。

■インビザライン
目立ちにくいマウスピースを使った抜歯を行わないで済む矯正方法です。突出が軽い症状に向いています。

■表側矯正(ワイヤー矯正)
不正咬合のほとんどの症状に対応できる治療方法です。子どもの歯列矯正の多くはワイヤー矯正で治療されています。

■裏側矯正(非抜歯矯正)
外から矯正装置が見えないことが大きなメリットです。ストレスの少ない矯正治療と言えます。

■外科矯正
骨格性の上顎前突の場合に行われている治療方法です。「ガミースマイルで悩んでいる」、「口が閉じられない」症状にも改善が期待できます。

歯列矯正の治療法はさまざまなモノがありますが、最終ゴールはEラインよりもやや内側に唇を位置させることです。外見の美しさを手に入れると、生活が前向きになったなど内面がプラスに変わった話は多いものです。治療をきっかけに、人生にいい変化が起きることを願っています。

【DIY矯正がネット上で紹介されていますが、絶対に真似はおすすめできません。歯並びの極々、微妙なバランスなどは専門的で高度な知識や経験、技術、予知性が必要です。歯科医院で必ず行ってください】

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