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歯の神経に膿がたまる 根管治療(歯の根の治療)は何をしているの?

カテゴリ:コラム 投稿日 2019/05/17
虫歯の治療で痛みが治まったからとそのままにしていませんか。急激に歯が痛み、神経を抜いて、もう痛くないからと放置している。そのままにしていると、歯の神経「歯髄」(しずい)に細菌が入り、炎症を起こして膿(うみ)がたまり“激しい痛み”を感じます。これを「歯髄炎」と言いますが、抜歯をしなくても「根管治療」で治せる可能性があります。先生が色々なスクリュー状の針(ファイル)を使う治療です。この治療を「根管治療」と呼びます。
歯髄炎が進行して痛みが激しい場合や、虫歯が歯の神経まで及んでいると歯の神経を取ります。よく先生から「神経を取りますね」と言われる状態です。この歯髄組織を取り除くことを「抜髄(ばつずい)」と言います。
・痛み止めに局所麻酔を行います
・虫歯の部分を完全に取り除き、歯髄を露出させるように、歯髄の上の部分を削ります
・神経を取り除きます
・レントゲンや機械を使って、歯の根の長さを測ります
・ファイルと呼ばれる針状の器具を使って、根管の中にある歯髄組織を完全に取り除きます。根幹を漏斗(ろうと:やかんからボトルにお茶を注ぐときに使う円錐状の器具)の形態に仕上げていきます。これを、「根管形成」と呼びます。
・薬を用いて、根管内を洗浄します。
・ペーパーポイントを使い根管の乾燥を行います。
・特殊な素材を使い密封します。根幹充填と呼ばれますが、空間が残ってしまうと細菌が繁殖する恐れがあるので、非常に重要な治療です。
・密封できたかレントゲンで確認して終了です。
※一般的な治療の流れです
※クリアをしながら、次のステップに進む治療です。歯の状態によっては、回数や時間が必要です。
根管治療を行っても、また歯に膿がたまってしまえば補綴物(ほてつぶつ:かぶせものやつめもの)を入れても台無しです。歯科治療の土台と言えるのが、根管治療なのです。
根管治療はレントゲンの撮影を元に、見えない骨の中を頭の中で3D化して、コンマ単位の技術が要求される非常に繊細で難しい治療でもあります。まさに、脳神経外科医の世界です。症状によっては年単位での通院が必要ですが、患者さんにとっては、「痛くもないのに何で何回も通院しないといけないの」と疑問や不安に思うかもしれません。
しかし、「歯を残す」、「歯を抜かない」メリットはどれほど大きいでしょうか。
口内だけの問題ではなく、歯を1本残すことで、どれだけ全身の健康に好影響を与えるのでしょうか。
歯に膿がたまってしまい、根管治療が必要になった際は、信頼できる主治医の先生の元であきらめずに治療を続けていってほしいと願います。
※根管治療の参考文献『日本歯科療法学会』
:http://www.jea.gr.jp/ippan/index-3.shtml
歯髄炎の治療「根管治療」の流れ
歯髄炎が進行して痛みが激しい場合や、虫歯が歯の神経まで及んでいると歯の神経を取ります。よく先生から「神経を取りますね」と言われる状態です。この歯髄組織を取り除くことを「抜髄(ばつずい)」と言います。
・痛み止めに局所麻酔を行います
・虫歯の部分を完全に取り除き、歯髄を露出させるように、歯髄の上の部分を削ります
・神経を取り除きます
・レントゲンや機械を使って、歯の根の長さを測ります
・ファイルと呼ばれる針状の器具を使って、根管の中にある歯髄組織を完全に取り除きます。根幹を漏斗(ろうと:やかんからボトルにお茶を注ぐときに使う円錐状の器具)の形態に仕上げていきます。これを、「根管形成」と呼びます。
・薬を用いて、根管内を洗浄します。
・ペーパーポイントを使い根管の乾燥を行います。
・特殊な素材を使い密封します。根幹充填と呼ばれますが、空間が残ってしまうと細菌が繁殖する恐れがあるので、非常に重要な治療です。
・密封できたかレントゲンで確認して終了です。
※一般的な治療の流れです
※クリアをしながら、次のステップに進む治療です。歯の状態によっては、回数や時間が必要です。
根管治療は土台の治療 「歯を残す・抜かない」
根管治療を行っても、また歯に膿がたまってしまえば補綴物(ほてつぶつ:かぶせものやつめもの)を入れても台無しです。歯科治療の土台と言えるのが、根管治療なのです。
根管治療はレントゲンの撮影を元に、見えない骨の中を頭の中で3D化して、コンマ単位の技術が要求される非常に繊細で難しい治療でもあります。まさに、脳神経外科医の世界です。症状によっては年単位での通院が必要ですが、患者さんにとっては、「痛くもないのに何で何回も通院しないといけないの」と疑問や不安に思うかもしれません。
しかし、「歯を残す」、「歯を抜かない」メリットはどれほど大きいでしょうか。
口内だけの問題ではなく、歯を1本残すことで、どれだけ全身の健康に好影響を与えるのでしょうか。
歯に膿がたまってしまい、根管治療が必要になった際は、信頼できる主治医の先生の元であきらめずに治療を続けていってほしいと願います。
※根管治療の参考文献『日本歯科療法学会』
:http://www.jea.gr.jp/ippan/index-3.shtml
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